令和4年度 東金国際交流協会 講演会

 2022年12月3日(土)東金中央コミュニティセンター講堂で、鹿間市長、石橋県議、石川教育長を始め39名、20代から80代の方々の参加をいただき講演会を開催しました。

この講演会は、国際交流の基本となる外国人の考え方を学ぶことを目的に行ったものです。

 講師はアレクシー・ボルマン(Ms. Alexie Bollman)さん、25歳です。アメリカ・イリノイ州出身、ウイスコンシン大学で3年間日本語を勉強した後、千葉・ウイスコンシンの友好プログラムによって2020年から県立千葉南高等学校で論理表現(英語)を教えています。長身の美女で運動は得意でなく美術が得意と言い、当日は自分がデザインした銀と黒のネイルを付けて車を運転し友人と共に、来て下さいました。

 「外国人とよりよい関係を築くために」と題して、プロジェクターを使い流暢な日本語で話を進めてくれました。

 印象に残るのは、高校生について日本とアメリカの違いを分析していたことです。

  ・アメリカでは、小学校から高校まで一貫して居住地域の学校に通い、「あなたは一人じゃない、周りの人がいるよ」と教えられる。

  ・大学入学の年齢になって初めて自由に進学先を選ぶ。

  ・18歳で成人となり、大人としてすべて自己責任を負うことになる。

  ・大学進学は、自身の実力で獲得するとの考えが主流である

それに対して、日本では18歳はまだ子供とみなし、大学入学試験で教師が責任を取るところが大きく異なると言っていました。

 外国人とよりよい関係を築くためには

  ・例えば「箸使えますか」というような一般的な質問をするのではなく、もっと具体的に相手の話の内容に触れるようなことについて話しかけてほしい。

  ・外国人と仲良くなるためには、自分たちの地域の良いところを紹介してほしい。

とのことを言われました。

 そして最後に、みんなが簡単にできることは、まず、積極的に外国人に話しかけることだと強調されました。

 講話のあとの質疑応答では、「話しかけると不審者と思われる」、「容姿などを褒めるとセクハラ行為と見なされる可能性がある」と現代の世相を嘆いた問いも出ました。

アレクシーさんは、容姿等への繰り返し発言はセクハラ行為になるのではと話していました。

 セクハラから防災問題まで発展した質疑応答でしたが、日本とアメリカの差異の一部を理解することができ、全体として有意義な講演会となりました。

【参加者の感想(抜粋)】
・日米の高校生の成長度について、日本は「高校生は、未だ子供。大人が責任を取る。」それに対して、米国は「高校生は大人。自分が責任を取る。」大人になってからも 、この傾向があるとの指摘に、「目からウロコ 」でした。
・日本人と外国人、お互い少しずつ自分のことをオープンにすることでお互いの理解が深まるのだと思った。
・外国人の方とコミュニケーションをとるとき、相手のバックボーンを知りたいという気持ちが大切なのだと言うことを知りました。
・外国人も日本人と仲良くなりたいのだということに改めて気づいた。
・外国人との対応の在り方(接し方)について気づく点が多かった。今後の参考にしたい。
・外国人は、やはり日本人とは異なる見方をするのだということを再認識しました。
・講話は良かったです。聴衆からの意見を聞くため、講師が、近くまで来て話してくれたのはとても良かった。

次回も皆様のご参加をお待ちしています。

日 時:令和4年12月3日(土)

    受付 午後1時 開演 午後1時30分

場 所:東金中央コミュニティセンター(旧中央公民館)講堂

講 師:アレクシー・ボーマン氏(アメリカ出身)

その他:(1)参加費 無料(どなたでも参加可能です)

    (2)お申し込み先  
       東金国際交流協会事務局 090ー3232ー4015

       申込締切 11月30日(水)

    (3)新型コロナウイルス感染防止のため、マスク着用、手の消毒、検温にご協力ください。

       体温が37.5度以上の方は入場できません。

              

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