今年のふれあいバスツアーは、当協会の30周年記念事業と位置付け、一泊二日で東金市の友好都市である長野県安曇野市を留学生26名と引率の先生、そして日本人参加者19名の総勢46名で訪問しました。参加留学生は11か国(中国、台湾、韓国、ベトナム、マレーシア、ノルウェー、ポーランド、チェコ、フランス、ハンガリー、スペイン)です。
バスツアー 1日目
前日の千葉は大雨洪水警報が出て今まで経験したことのないような大雨に見舞われましたが、幸いなことに早朝天気は急速に回復し、青空も見えるほどの天候に恵まれました。集合場所の東金中央公民館前を約15分の遅れで出発し、予定より1時間ほど遅れて「安曇野ほりがねの里・道の駅」に到着しました。昼食の後、早速リンゴ狩りに向かいました。たわわに実った見事なリンゴを夢中になって収穫し、手にした先から食べてみる学生も多く楽しい体験でした。
この後、留学生は7班に分かれて安曇野市農家民泊のため入村式に臨みました。農家民泊というのは、宿泊者が農作業を手伝い、自ら収穫した野菜を使って夕食の準備をするなど体験型のステイです。
日本人参加者は、宮澤市長の案内で市役所を見学させていただきました。木のぬくもりのある市庁舎は、週末や祝日でも1階ホールや展望フロアを市民に開放されており、勉強する学生さんや碁を楽しむ方たちもいらっしゃいました。その後、大王わさび農場を散策し、宿泊先である啼鳥山荘へと向かいました。
バスツアー 2日目
朝8時半より安曇野市役所隣りにある豊科交流学習センターの広場にて民泊の退村式が行われました。それぞれの家庭で一泊過ごした留学生たちは、様々な思いが胸に迫り家族と別れるのがつらそうでした。
受け入れてくださった民泊の皆様が、飾らない日常生活の中に留学生を受け入れてくれたことにより、留学生たちはまるで日本に家族ができたように感じたようです。この貴重な体験はこれからの学生生活の心の支えとなることと思います。
その後、穂高神社、松本城の観光を楽しみながら帰路につきました。
バスの中では日本人参加者とのおしゃべりやカラオケも楽しみ、無事東金に戻ってきました。たった一泊のファームステイでしたが、留学生の中にはアレルギーを持ったり宗教上の理由で食べ物に制限がある方、またベジタリアンの方もいました。これらを細部に至るまで配慮し準備万全でこの事業を成功に導いてくださった安曇野市と東金市、そして城西国際大学の関係者のみなまさに心より感謝しております。東金国際交流協会30周年事業として取り組んだ今回のバスツアーが、今後も様々な形でお互いのきずなを深める交流につながることを願ってやみません。